自己破産~私の場合Vol2~ [借金苦]

完済を成功させた後、私達がいかに転落の道を辿り、妻が自己破産までしなくてはいけなかったか、またどのように破産手続きをしたのかお話しましょう。

くだらない、馬鹿馬鹿しいとお思いの方はスルーしてください。

実際経験した私達ですら、馬鹿馬鹿しいと思うのですから…

前にもお話しましたが、我が家の借金はいつも雪ダルマ式です。

最初は小さな金額でも、だんだん膨れ上がり大きくなる…塵も積もれば山となる…

高額な出費をしている訳では無いのに、気づけば大きな金額の借金になっているパターンです。

三回の借金生活の内、後半二回がそのパターンでした。

勉強をしないと言うか、懲りないと言うか呆れるばかりです。

一回目は以前お話しましたが、二人の借金を持ち寄ったら、大きな金額になったのでした。

さて、二回目は、娘が誕生した頃の4年前に遡ります。

入籍をして、妊娠…ここまでは順調でした…

毎月5万円以上の貯金も、私一人の稼ぎで出来ていましたし、毎月の生活もカードに頼ることなく過ぎていました。

あれは忘れもしません…子供が女の子だと分かり、妊娠中に宮参り用の着物を買いに言った時の事です。

貯金は全て定期に入っていましたので、即金で着物代金を払わなくてはいけなくて、銀行の残高を初めてマイナス表示にしてしまったのです。

我が家は夫婦揃って、慣れる事に早いと言うか、流され易いと言うか、借金を一度したら、後は簡単…

カードのボーナス一括払いで、子供用に空気清浄機を買ったり、デロンギのヒーターを買ったり…

一括支払いやボーナス払いでもきちんと支払えているうちは、支払いがキツクても借金は増えません。

やがて子供が生まれると、食事が作れず出前や、惣菜を買って食べたり、弁当が作れない日は外食や買い食い…

食費だけでも、生活費は一気に跳ね上がり、今までに比べて毎月8万近く余分に出費していました…

カードの支払いも一括では出来なくなり、やがてリボ払い専用に…

私はブラック扱いでどこにもお金を借りる事が出来ないので、妻の名前でカードがどんどん増えて行きました。

リボ払いの支払いが何社にも増えると、支払い金額だけでも毎月赤字になって行きます。

やがて定期にしていた貯金も、次々に崩し、支払いに当てなくてはいけなくなりました。

どうにか支払いが回っているので、事の重大さに気づかず、貯金がそこをつき、借りれる先もほとんど無くなり、早く妻が働きに出ないと、破産になってしまう…

でも、子供はまだ1歳になったばかり、簡単には働きに行けず、前回の様に二人で働いて返す作戦は無理かも…と不安になり、国が運営する、多重債務者の無料相談へ…

何回もあちこちの弁護士に相談しに行くも、返答は同じ『自己破産しか方法はありません』

しかも、『免責が下りそうにないので、協力(弁護)は出来ません。』と片っ端から言われてしまったのです。

お恥ずかしい話、この時点まで多重債務者と言う言葉も知らず、自己破産がどんな物かも知らなかったのでした。

自分の家庭がもう自己破産するしか手立てが無い事を、その時初めて知ったのです。

無知とはそんな物です…

その時はまだ借金と戦うのは、返済するしか無い!!としか思っていなかったのです。

その頃同じくして、偶然にも昔からの友人に「国の税金等の差し押さえで、給料を全部持って行かれて困っている」と相談を受けました…

実もうちも自己破産しなくてはいけない位、切羽詰まっていて資金的には助ける事は出来ない…とうちの事情も打ち明け…以来友人が借金仲間となり、お互いに励ましたり、案を持ち合ったりする仲になっています。

その事がきっかけで、友人を救えないか、自分も自己破産以外の道は無いのか、と色々と勉強する様になり、借金と戦う方法をいまだに勉強中と言う訳です。

我が家にも、税金の支払いと国民保険の支払いの請求が来て、その年の6月…ついに滞納をしてしまったのです。

もう自己破産に踏み切るしかありません。

妻が「私の管理が悪かったのだから、自分で尻は拭う!!」と宣言して、弁護士を雇わず、一人で自己破産に挑みました。

心配はよそに、案外楽に申請が出来ます。

費用も2万円程度で、免責が下りた後には、切手等の余り分も裁判所から沢山返って来ました。

戻った切手は、リサイクルショップに売るも良し、ゆうパックの支払いにも使えます。

申請の用紙は沢山あって、見ると自分に出来るだろうか…とやや心配にはなりますが、1枚1枚こなして行けば、内容も全然難しくは無く、裁判所の相談の方も親切に教えてくれます。

多少の嘘も方便も使わなくてはいけませんが、我が家の場合、延滞に陥って、慌てて残高の残りの買い物をしてから申請をしたのですが、大丈夫でした。

カード会社には悪いですが、こちらも破産後の生活が残っています…ごめんなさい…ですね…

滞納が分かると、早い会社で次の日、遅いと1週間程度で「支払いはどうなりましたか?」と相次いで連絡が入りました。

その時点ではまだ、破産手続きを始めていなかったので、素直に「破産しなさいと、弁護士に言われましたが、何とか他の方法は無いのか模索中です。」と答えたら、相手も分かり次第連絡をください。と言うだけで、取立てが酷くなるなんて事はありませんでした。

その後、カード残高が尽きた頃に、慌てて自己破産の申請に踏み切ったのは言うまでもありません。

半年程かかると言われた申請も3ヶ月位で終わり、本当に誰に知られる事も無く、免責が無事に下り、ホッとしたのを覚えています。

ただ、裁判官も免責を下して良いものか悩んだのか、妻が泣き出すまで、延々と説教をしたそうです。

自己破産手続きの詳しい内容は、免許も無くアドバイスすると法に触れるので、あまり詳しくは書けませんが、我が家の場合、ショッピング枠の現金化も行っていましたし、追い込みで買い物もしましたし、借金が出来る経路も浪費にかなり値する状態でしたが、免責はおりました。

自己破産なんて怖くないと良く聞きますが、確かに怖いですよね…一生が終わってしまう気すら起きます。

しかし、借金に夜も眠れぬ程悩まされたり、取立てに怯えたり、死にたいとまで苦しんだりするよりは、自己破産は自分を楽にしてくれる物だと覚えておいてください。

本当に今までよりも楽に暮らせるのは約束出来ます。

裁判所や弁護士も言います、自己破産は貴方の生活を、再生して明るく生きて行って欲しい為のプログラムです。

それによって破滅してしまう様な事は絶対にありません。と…

免責が下りたら、酷い言い方をすると300万以上の借金がチャラになります。

支払いにも追われません。

もしも、何かのわだかまりがあって踏み切れないのであれば、無料相談をお勧めします。

守秘義務があるので、貴方の秘密をばらされる事は絶対にありません。

ただし、国のお金(税金・健康保険・年金・ガス代・電気代)は免責が下りませんので、カード会社よりも優先して払っておいてください。

会社は金儲けでお金を貸してくれるので、貴方一人が焦げ付いても困りません。

国のお金を貴方が払わないと、他の日本国民も払いたく無いと言い出しますので、国が困るのです。

言い例がNHKの滞納の事件です。

何人の日本人が、「他が払ったらうちも払う」と言い訳をして、NHK料金を滞納・踏み倒ししたのでしょう?

それと同じ事が、税金等にも起こりうるからだそうです。

もちろん免責を下すまでに、すごく審査されるのも、いまだに借金に苦しみながらも、キチンと払っている人が居るのに、簡単には借金を無しにするなんて出来ないからだと、裁判官に教えられたそうです。

どんな選択をしたとしても、生きて行く事に前向きになれるように、選択してください。


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